ABOUT REGENERATIVE MEDICINE
福岡MSC医療クリニック > 再生医療について
再生医療とは、幹細胞等を用いて、臓器や組織の欠損や機能障害・不全に対し、それらの臓器や組織を再生し、失われた人体機能の回復を目指す医療です。既存の医薬品では治療が難しいものや、治療法が確立されていない疾患に対して新たな治療法となる可能性があります。
特にiPS細胞は、さまざまな器官・細胞へと分化できる多能性と、ほぼ無限に増殖する能力(増殖能)を持ち、再生医療の可能性を飛躍的に拡大させることが期待されています。
近年、大きく平均寿命は延びましたが、細胞の老化が原因となって引き起こされる慢性疾患も増えてきており、残念なことに根治できる治療法が存在しないことがあるのも事実です。今現在も、世界中で多くの患者さんが慢性疾患やその他の治療の難しい病に苦しんでいます。
iPS細胞等を活用した再生医薬品の開発・製造が進めば、人体の臓器や組織における細胞の老化が原因の疾患について、将来的に、より根本的な原因に直接作用できる治療や、高齢社会においてQOLの向上に貢献できることが期待されています。
当院では細胞提供による健康被害が万一生じた場合に備えて、医師賠償責任保険に加入しています。
以下、治療の流れです。ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。
再生医療治療を行うにあたって、治療に応じた治療の目的、安全性やリスクなど医師よりご説明します。
患者さまと医師、両者の合意のもと、再生医療治療を行います。
当院にて、全身状態やこれまでかかったご病気、手術などについてお尋ねします。 治療に応じた選択基準のために検査をお受けいただき、医師より適合判定を致します。
採取は、当院の専門の医師が行います。
採取後は、厳格な品質管理のもと、専門の治療に必要な細胞数まで細胞を拡大培養します。
培養・増殖した細胞を投与します。
治療に応じた、予後検査を行うため、患者さまにご来院いただきます。患者さまにおいて治療における有効性、安全性などを確認いたします。
脂肪由来間葉系幹細胞における医学論文では脳梗塞、肺疾患、多発性硬化症などの自己免疫性疾患、糖尿病、肝硬変、虚血性心疾患などに効果があったという報告があります。
これは少なくとも静脈投与により、脳や肺、肝臓、血管など様々な部位に幹細胞が働きかけていることを示しています。
「再生医療等の安全性の確保等に関する法律(平成25年法律第85号)」が平成26年11月25日に施行され、臨床研究(ヒト幹細胞を用いた臨床研究等)、自由診療のもとで良質な再生医療等の研究開発や実用化が安全に進められるよう医療機関や細胞加工物製造事業者が尊重するルールが定められ、再生医療等の迅速かつ安全な提供するための環境が整ってきています。
福岡MSC医療クリニックでは、厚生労働省より再生医療等提供計画番号を受け、「ヒト自己脂肪組織由来間葉系幹細胞投与による肝障害の治療」(第二種・計画番号PB7180010)の治療を提供しています。
NK細胞療法は自己の免疫力を高めることでがんを小さくする、あるいはがんが大きくなるのを遅くすることを狙った治療法です。
治療は血液を50mL程度採取し、専用の細胞培養施設(CPC)内で2週間かけてNK細胞を増殖・活性化させ、再び体内に点滴で戻すといった方法です。
免疫細胞治療とは人の体に本来備わっている自然治癒力の主体となる免疫の働きを強化して、免疫機能を目的の方向に導く治療を免疫治療といいます。特に、体外で培養して活性化増殖させた免疫担当細胞を用いる治療を免疫細胞治療といいます。
ナチュラルキラーT細胞(NKT細胞)は、がん抗原を提示する HLAの発現が消失したがん細胞を見つけて攻撃するNK細胞と、HLAを発現するがん細胞を攻撃するT細胞を同時に活性化できるために、高い抗腫瘍効果が期待されています。
また、NKT細胞は、T細胞やNK細胞など他の免疫細胞を活性化するアジュバント効果も持っています。そこで、NKT 細胞標的治療では、患者様から単球を採取し、それを樹状細胞(DC)に分化させ、特異的リガンドをパルスして DCワクチンを調製し、皮下接種による投与を行います。
歯槽骨再生治療(TE-BONEⓇ)とは自家骨移植に代わり得る新しい治療法です。従来の自家骨移植は、患者さまご自身の腸骨(こし骨)またはあごの骨から骨を採取し、歯槽骨のやせた部分に移植する方法であり、患者さまの身体的負担が大きいこと、また手術時間が長いなどの問題点がありました。 歯槽骨再生治療(TE-BONEⓇ)は患者さまから採取した骨髄液中の細胞から培養骨を作成し、ご自身の骨の代わりとして移植する方法です。
自家線維芽細胞移植治療とは、口腔粘膜または耳介後面より採取した線維芽細胞を培養し、培養した細胞を皮膚に注入する治療です。
注入された線維芽細胞が皮膚に生着し、コラーゲンなどを産生することで、皮膚の弾力を再生する治療です。
皺改善効果は、治療部位、皺の深さ等形態、皮膚の性質や厚みや弾力などの個人差に加え、注入後の線維芽細胞の働きや、その後のスキンケア、生活習慣(紫外線暴露、喫煙、過度なダイエット等のストレス)等により影響を受けます。
効果の出現は、自然で緩やかなもので、術後約1~3ヶ月頃から徐々に表れてきます。効果の程度や持続にも、その後のスキンケア、生活習慣(紫外線暴露、喫煙、過度なダイエット等のストレス)等により影響をうけます。
良好な効果を得るためには、紫外線予防・保湿等の適切なスキンケアが重要です。術後1、3、6ヶ月、1年と皮膚の状態、効果の確認のため診察させていただきます。
PRP(多血小板血漿)療法とは、自分の血液中に含まれる血小板の成長因子が持つ組織修復能力を利用し、私たちに本来備わっている「治る力」を高め、治癒を目指す再生医療です。
もともとは皮膚科の難治性皮膚潰瘍や褥瘡(床ずれ)、やけど、糖尿病の人の壊疽、歯科の歯槽骨や歯肉の再生促進に使われております。
海外では、2000年頃からサッカー選手やメジャーリーガー、プロゴルファーのケガの治療などにPRP療法が使われ、日本でも、それに数年遅れて整形外科分野でスポーツなどによる肘やひざの痛み、腱や筋肉の損傷などで、ステロイド剤を使わない新しい治療法として注目されております。
診療時間 10:00 - 19:00 / 休診日 水・木
〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神2-4-11 パシフィーク6F